[3Dプリンタ] 機種選択の経過

 

■プリンタの分類
個人向け3Dプリンタの種類について説明します。
大きく分けて2種類あります。
① 熱で溶けたプラスチックを重ねる方式(熱融解積層方式)
 比較的大きい物をいろんな素材で作成するのに向きます。
 出来上がりは解像度が荒く、積層された筋が目立つなどの欠点もあります。
 どちらかというと自分の用途に合った物を作り出す実用指向かな。
② 液体レジンを紫外線レーザーで固める方式(光造形方式)
 積層痕が見えず細かい造形が可能ですが、大きい物は作りにくい。
 欠点は、液体を扱うので周囲が汚れやすく扱いが面倒なところ。
 美少女フィギュアとかガンダムプラモデル自作とか精密さが要求される分野によく使われるようです。

 

このブログでは質実剛健な①の「熱融解積層方式」を採用しました。
理由は扱いが楽で自分の目的に合っているからです。

左の写真は「光造形方式」です。

 

 

 

■使用する素材について
出力する物質は「フィラメント」と呼ぶプラスチックの糸を使用します。
当面は一番扱いやすい「PLA」と呼ばれるフィラメントを使います。(デンプン由来で生分解)


1kgのリールが2000円~で約330メートルです。

前回ブログでフクロウと船とゴム印縮小版をお試し印刷しましたが、あれで9mを消費しています。

 

それ以外のフィラメント紹介1 紹介2 

 

 

■熱融解積層方式の機種
主流は大きく分けて次の2系統
①フレームむき出しの物
②箱に入った完成度が高い物

①フレームむき出しの物
 3万円前後の価格で安価
 比較的大きな造形物が作れ、周囲がオープンなのでメンテナンスや改造が容易


 動作音がうるさい、保温が困難などの問題もある。
 多種のフィラメントを利用できる。
 ネット情報は豊富
 メンテナンスはとりあえず自分でやる派向けの製品

 

 

 

②箱に入った完成度が高い物
 7~10万円程度。家電製品指向でおしゃれな筐体に入っている。

 

 日本支社などがある製品はサポート体制も期待できるようです。

 

 指定されたフィラメントと自社製ソフトを使うので、安定した印刷が可能

 

 拡張性はあまりない。


私は数機種を比較検討した結果「ANYCUBIC製 i3 MEGA-S」を29,000円でアマゾンから購入しました。

2個上の写真の製品です。

(どれが最新機種かが非常にわかりづらいので、メーカーHPで確認が必要)

 

選択理由は、ユーザ数(ネット情報が豊富)、特許ガラス基盤、使えるフィラメント種類が多い、メンテナンス性、価格など。

大昔、カラーインクジェットプリンタが出た頃もそんな価格だったように思います。

 

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